和書リスト。
和書:日本の書籍。また、日本語で書かれている書物。
(『デジタル大辞泉』小学館より)
以下の本も含めます:
- 日本国外で出版された日本語で書かれたもの
- 洋書の日本語訳
漢文の場合には、原則として日本で開版されたものを。 また、漢文リストの方もご参照ください。
どうぞBookwyrmの世界をお楽しみください!
Lists about books written in different languages: ja | lzh | zh
Created by 山月
学者と反逆者 by Terry Eagleton, 大橋洋一, 梶原克教
イーグルトンのアイルランド3部作の完結編 Scholars & Rebels: In Nineteenth-Century Ireland の全訳 アイルランド文学史において顧みられることのなかった知識人たちを具体的に描きだし、19世紀中葉の文化的潮流を明らかにする。
バフチンと文化理論 by Ken Hirschkop, David Shepherd, 宍戸通庸
詩学、文芸理論に大きな影響を与え、生成する対話を軸に、ドストエフスキーとラブレーを読み解き、テクストの〈ポリフォニー〉に着目するバフチンの新たな資料もふまえ、その思想の全貌にあらゆる角度から迫る、豪華執筆陣を迎えた画期的な論文集。
ウィトゲンシュタイン、心、意味 by Meredith Williams, 宍戸通庸
ウィトゲンシュタインの後期思想が一貫したテーマで論じられた研究論文集。「言語ゲーム」の本質を「規則の規範性」「技術」という観点から捉え、これまでの論者との批判的対話を通して心を社会的に根拠づける方法はユニークで説得的。
モダニズムと神話 by Michael Bell, 吉村宏一, 杉山泰, and 2 others
ポストモダンの混迷状態からの脱出の方途を探るため、ニーチェやハイデガーの哲学を背景におき、「神話」を中心軸に据え、西洋圏外にも目配りしつつイェイツからアンジェラ・カーターまで多彩な作家を取り上げて、近現代文学を新たに読み解く。
ポストコロニアル理論入門 by Ania Loomba, 吉原ゆかり
植民地支配、ポストコロニアル理論をめぐる論争を、数々の具体例を交え概説。ポストコロニアル理論とジェンダーや人種、階級、植民地イデオロギーとの関係が一望できる。植民地主義とポストコロニアル理論と歴史背景を解説する入門書。
秘義の発生 (改訂新版) by Frank Kermode, 山形和美
文学批評の方法を用いてきた聖書学者が多くいるのに反して、文学批評家で聖なるテクストの分析方法を文学テクストの分析や解釈に組み込んだ人は少ないと主張するカーモードによる鋭い批評感覚と批評によって多くの可能性をはらむ一冊。今世紀最大の批評家の名著。
ウィンドウ・ショッピング by 宗洋, 小林朋子, 井原慶一郎, and 1 other
パノラマ、ジオラマ、ショーウィンドウ、パサージュ、デパート、パッケージツアー、映画、ショッピングモール、テレビ&ビデオ、ヴァーチャルリアリティ……「移動性をもった仮想の視線」をめぐる視覚文化史をポストモダンの視座から読み解く。映画研究、メディア研究の必読書にして、文学・映画・建築・美術・哲学の領域を横断する学際的な文化研究。
精神分析と物語 by 小原文衛, Peter Brooks
フロイト理論に内在する物語性を切り口にナラトロジーと精神分析の構造的な連関を探り、新たな批評言説の可能性を切り開くピーター・ブルックスの「読解の理論」
映画記号論入門 by 深谷公宣, Robert Stam, Robert Burgoyne, and 4 others
500以上もの用語を定義しながら、言語学、物語論、精神分析、インターテクスチュアリティといった映画記号論にまつわる基本的セクションを詳述。パース、デリダ、バルト、ジュネット、グレマス、クリステヴァ、ラカンなど、記号論・映画記号論の重要人物の理論への入門書。